【ELSI】プルーム解析と実験室シミュレーションが示す、エンケラドス内部海の化学的多様性と生命起源の手がかり
2025.11.13
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土星の衛星エンケラドスは、氷に覆われた直径約500キロメートルほどの小さな天体で、その内部には間欠泉のように噴煙を噴き上げる海が存在することから、生命の可能性を探るうえで、太陽系で最も有望な場所のひとつとされています。東京科学大学 地球生命研究所(ELSI)所長の関根康人教授を含む国際研究チームは、カッシーニ探査機がエンケラドラスの噴煙から採取したサンプルに多様な有機物が含まれていることを明らかにし、さらに実験室でエンケラドスの環境を模した条件を再現してこうした有機分子が自然に合成されうることを確認しました。これらの研究成果は、エンケラドスの海が活発な化学反応の場であり、生物学的に重要な分子を生成している可能性を示し、地球外の海洋惑星で生命が誕生しうるかという根源的な問いに、新たな手掛かりを提供します。
詳細はELSIホームページをご覧ください。